ロードバイクパッキングで日本一周

左右独立クランク装着という変態ロードバイクで日本一周しました

変態クランクで日本一周してきた ③自転車/9-2. 日本一周号(ホイールその❷決定編)

・カンパホイールにカンパ12速スプロケが入らん(というか、そのパーツが入手超困難)というフザケた状況に、短気なわたくしは、もう信頼するカンパホイールでの日本一周は諦めようと思っていたら、どうも新しく出たこのシャマルカーボンでなく、旧型ホイールのは付くらしい?なんだそりゃ、再び。

さて、どうしたものか。(もう買っちゃったんだけど!)

・しかし同時進行で色々なサイトや店に問い合わせ、最後にRX BIKEさんにも問い合わせたら、スペシャライズドのハブはDTスイス製で、そのDT SWISSカンパ用ハブにすれば、カンパ12速スプロケは付くというでわないか!

で、スペシャのホイールといっても、松竹梅と色々なグレードがある。

RX  BIKEさんの在庫の値段聞いて迷ってたら、オーナー、

「Roval Rapide CLXホイールがお高いということはないでしょう。kurohyou9696さんの自転車には逆にホイールは最上位でなくて良いのか?という疑問の方が妥当かと思います。」ときた。

梅レベルの安価なホイール(と言ったって、6桁いくわけで、自転車に関心ない普通の感覚からすれば考えられないくらいお高いだろう。)も紹介してくれたが、商売トークとは分かっていても、ツール・ド・おきなわ3勝の高山くんを超える、6勝!(この2021年当時。2022年、7勝目。。。)、誰もが認めるトップアマチュア(ある意味、プロ?)高岡氏にこうこられると、思わず、

「いったろうぢゃねえか!」。。。

もう、老後は野垂れ死に路線と決めてるので、さらにセラミックベアリングに替えてもらって、、、

スペシャライズド(SPECIALIZED)Roval Rapide CLX

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このホイールのリア(後輪)だけで、日本一周に十分耐えうるbikeを組める。

まあ、後述するけど、わたくしが日本一周用に試したサドルたちだけでも、日本一周bike、組めるんだけど。

このホイールの変態なところは、

フロントの方がリアより太い

というところ。

曰く、

「フロントホイールが最初に風に当たる部位であり、また横風による不安定な挙動の主な原因となるからであり、リアのリムより低くて太く作られています。そうしてできあがったのが、CLX 50より横風の影響を25%受けにくい、重さ622グラムのフロントホイールです。リアホイールがフロントより大幅にディープで細いのは、それがバイクの後端を担う部位であるがゆえ、リムハイトが高くても横風の影響をまったくと言っていいほど受けないため」

ですと。

Roval Rapide CLX – Front | Specialized.com

右が、前輪!
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あっけなく付いた12速スプロケ。
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トップキャップは、嵌め込むだけという。何という精度。
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↓前輪
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↓後輪
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これでやっと、完成!

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@インプレ

・前輪でスポーク本数18本、後輪24本。

日本一周したbikeではまずいないだろうという、あり得ないスポーク本数の少なさ。

もちろん、他の一周ライダーからすれば、ふざけんなよ、というような軽積載だからこそ可能、なのかもしれないが。

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まず、結論。

このホイールは、bike含めて総重量23kg、日本一周/計183日、台風などの宿停滞、蜂窩織炎での入院、パワークランク故障交換帰還、ワクチン接種で大阪停滞など、走らなかった日を除くと152日/累計13920km、もしかしたらフルサスペンション付きMTBでの非舗装路走行とは別の意味でハードな、毎日が振動実験。

日本中の個性的な(結構酷かった)舗装路のハード路肩高速巡航(高速かどうか。多分ほかのフル積載日本一周ライダー比)に耐え抜いて、

ノントラブル。1mmも振れなかったのだ。これは感動的だった。

けっこう不注意から不本意な段差乗り越えを余儀なくされて、ヤバいかな、というシーンも一度や二度ではなかったけど。

もっとも、RX BIKEのスーパーメカニック/鏑木氏がメンテしてくれた、というのも大きいかもしれない。

下手な36本組スポークホイールより頑丈なのではなかろうか?もしかしたらフル積載5〜60kgでも耐えうるのでは、と思えたほど。

 

下りでの速さ

・流石にセラミックベアリングに替えただけのことはある。

平地スピードは無風時でせいぜい25km/h〜35km/hくらいなので、このホイールの良さを味わうレベルではなかったけど、下りでは回る回る。

交通量多めの峠下りでは、路肩だとかえって危ないので車間に入ったが、60km/hダウンヒルもある意味安定してこなせた。

 

・もう一つ特筆すべきは、気密性の高さ

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この型はWO専用で、インナーチューブは軽さ・しなやかさの「ラテックス」でなく、丈夫さの「ブチル」を選択。

まあ、2〜3日に一回は空気を足してかないといけないだろう、と、ポンプ選びもいろいろ試行錯誤(後述)。

しかし、実際は、何とひと月に1回か2回くらい、入れ足す程度で、ほとんど空気が抜けなかったのだ。

CLレディ(チューブレスレディ。チューブレスタイヤもOK)タイプでなく、WO専用を謳ってるけど、初めにつけた新品のコンチネンタル5000/25Cは硬くて嵌められず、シッカロール粉つけてもダメ、ママレモン洗剤塗って対応した(わたくしの技術の問題も。今はだいぶやり方のコツが分かってきた)。

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空気を入れていくと、CL対応リムみたいに、タイヤのビートが「パン!パン!」と上がっていく音が。

結局、日本一周には28Cサイズのタイヤをはめていき、計3メーカー別のタイヤを交換して履いたけど、どれもひと月近く空気を入れることがなかった。28Cタイヤとの相性がいい、とも言える。

わたくしは、体重もあるし、荷物も積載しているので、前輪7気圧、後輪7.5気圧。入れ直した時には6気圧前後まで抜けてはいたが、この気密性の高さも嬉しい誤算だった。