@bikeパッキングの肝、bikeに装着するバッグ類をどうするか。
日本一周のみならず、SNSで見る限り、世界各地での定番はオルトリーブのサイドバッグ。
さすが、バッグの水没に頭きて立ち上げた企業だ。
しかし、わたくしは、サイドバックをつけないいわゆる「バイクパッキング」を選択。早い話がカッコよさから、このメーカーのバッグを選択。
APIDURA(アピデュラ)
イギリスのメーカー。でも作ってるのは中国で。
はっきり言って、いろんなバイクパッキングバックの中でも、ダントツにお高い。
他のバッグを試していないので、比較インプレはできないが、装着に関しては実に良くできていると思う。
このメーカーのアンバサダーを務めている若者の↓。
とてもに参考になる。
本当は、装備には寝袋のほか、簡易テント、マットも用意して装着して試走してみた。↓
しかし、この総重量23kgくらいでも、わたくしには衝撃的なほど重く不安定で、とてもライディングを楽しむどころでなく、中途半端はやめて野宿路線をバッサリ諦めた。
フレームバッグ 4.5L
EXPEDITION FRAME PACK/ ミディアム
大きめの工具、オイル類、トピークの携帯ポンプ、ワイヤーキー大などを収納。
当然ボトルの抜き差しは厳しくなるので、よほどフレームサイズがでかい人以外は、横抜き用ゲージを選ぶ必要がある。
ロードbikeに綺麗なフォームで乗れている人には、膝内側に擦れる。結構そういうことが日本一周などの長旅ではストレスになる。伊勢で出会った一人キャノンボールしていた若者も、同じバッグを付けていたが、嫌いだと言っていた。加工は必須だろう。
まず防水用のフラップは横に少し張り出して邪魔なので、内側に接着タイプのマジックテープを貼った。
それでも、内容物をよほど減らさないと膝に擦らないパッキングは無理。膝に干渉するのは後ろ半分だから、前の方はかさばってもOK。途中から、↓写真のようにマジックバンドで膝の上下する辺りを縛りつけるのが必須になった。このマジックバンドを置き忘れて、15km、戻ったくらい。
上から見ると、こんな感じ。
アピデュラの中では一番防水性が高いシリーズだが、大雨の中を一日中走ると、水没、、、まではいかないが、結構中のものは濡れた。
サドルバッグ 17L
EXPEDITION SADDLE PACK/ レギュラー
ディグリーザー缶、寝袋、輪行袋、携帯上着、予備タイヤ、洗面用具、コンタクト用具などを収納。
9、14、17Lの小中大サイズがあって、大は小を兼ねない、というブロガーも多いけど、折りたたんで調整できるし、保険で一番大きい17Lを。これでちょうどよかった。
機能的には申し分ない。
ただこれも、水没まではいかないが、1日中の雨走行では中のものは濡れた。
このタイプのサドル下への装着にはコツがあって、特にシートピラーに固定するベルトをできるだけしっかりタイトに縛って、できるだけ立てて密着させないと、ブラブラ揺れて不安定になる。そこをしっかりすれば、ダンシングゼロ、ということもあったけど特にほぼフル満載でも揺れて困る、ということはなかった。この前2本のバンドの固定力はかなりある。
ただ、サドル櫓に当たる部分は後半に擦れて穴が空いたので、靴底補修ボンドで補修して塞いだ。
バックカントリーハンドルバーパック(7L)
主に圧縮袋に入れた衣類を丸めて収納、その間にスプレー缶類(消臭スプレー、虫刺されスプレー)、左右にウエスなどを。
シンプルな筒構造で使いやすい。
が、このシリーズの売りの「世界初、XPACを張り合わせした加工技術で防水性、耐久性に優れてい」るという、縫製でなく接着構造のところが、何度も巻いて折ったり戻したり、雨走行だったり猛暑の中での走行だったりなどの繰り返しには耐え切れず、剥がれてきて完全に水没。コツコツと靴底補修用ゴムボンドで接着して使用した。
補修しながら使用はできた。
レーシング・トップチューブパック
主に↑のモバイルバッテリーを入れてスマホに繋ぎながら使用。あと、簡易ワイヤーロックと予備タイヤ。セイコマートのカードなど。マスクもここ。
これは、磁石で蓋するシンプルなタイプだけど、大雨走行でも何と水没しなかった。
素晴らしい!。
バックカントリーフードポーチ(0.8L)
ステム横などに装着するタイプの。補給食や小さなペットボトルなどを入れるために買ったのだけど、これ自体が悪いわけではないけどDHバーの肘当てなどと干渉して取り出しにくく、ひと月もしないうちに他の荷物と共に送り返してしまった。
背負うリュック
無いに越したことはないけど、通勤でいつもリュックを背負っていたので背負うリュックも採用。
iPadや貴重品、コンタクト、タオル、雨具や長手袋、SRAMバッテリー、食料などすぐに取り出せるものや肌身離さず持っていたいものを入れていた。測ったことはないけどそれなりの重さにはなっていたと思う。途中で夕食や翌日の朝食の食料買い出しをする必要がある時には、パンパンに。
Deuter(ドイター)/スーパーバイク14EXP・SL
通勤で10年以上愛用してきたバッグ。今でも同じ型番がある。これは「SL」がついてるから、本来は女性用。でもわたくしは尻がデカく、なで肩なので、ピッタリ。サドルも女性用サイズでピッタリだし。
スーパーバイク 14 EXP SL・3203021(バイク/スーパーバイク) Deuterドイター公式サイト|イワタニ・プリムス株式会社
これは14L+4L。サイクリストのために開発されているから、収納もたくさん、エマージェンシー用だけどレインベストやレインカバーも内蔵。パッドも快適。特に不満はない。
ただ流石に、一日中本降りの中進むと、水没する。
パワークランク故障で埼玉に戻った際に、オルトリープのバッグに変更してみた。
ORTLIEB(オルトリーブ)/ベロシティ23
左の。23L。収納もとてもシンプル。ある意味、右のドイターの至れり尽くせりとは対極をなすバッグだ。
そしてさすがである。どんな土砂降りライドでも水没しなかった。
北海道では、最高40km手前から夕飯と朝飯の仕入れして移動する必要があって、この23Lでもパンパンになった。(缶ビールとか牛乳とか鯖缶とか、重くて嵩張るものを仕入れなければいいだけの話なんだけど。)
結論
・いろいろなバッグを試したわけではないけど、経験してみると、やはり日本一周には防水性が最優先。走行中というより、宿などで乾かす作業やストレスがかなり減る。リュックしか所有していないけど、日本中・世界中の旅bikerがオルトリーブを選ぶわけだ。
・タイヤの摩耗やバランス上からも、前後、そして中央のフレームバッグなどをバランスよく配置する方がいいだろう。後輪だけに集中させると後ろタイヤの負担が大きいし、前が重いと思いのほかハンドリングに影響大で不安定。
・空気抵抗重視のライディングを重要視しないなら、前後左右にサイドバッグをつけるのが、重心が低くてディレーラーや身体を守ることにも役立つからいいだろう。経験ないけど。むしろ、重心低いので、安定重視のライディングには向いているのかもしれない。