2022年8月20日
@昨夜、22時過ぎに寝る準備して洗面所で歯を磨いて戻ると、無愛想だった白髪の爺様オーナーが登場して、「え〜っと、何山さんだっけ、荷物退けて」と。
???
今日は同室はいない(というか、3畳一間に2段ベッド、コロナ禍で個室としてbooking.comに出してた)と確認し、入口にCozma号を輪行袋で荷揚げしていて、ほとんど人が通れない状態。
しかし、今、同室者が来たから荷物をどけろと。
もうオーナーは部屋に入ってわたくしの荷物に触って動かしている。
ともかくビックリして、「マジですか?」と言ったら、「『マジ?』じゃねえよ」「本当はあんたを泊めるつもりはなかったんだけど、この人が来ないはずだから泊めることにした。でも今日来ないはずが戻ってきたから」。
ともかく、この人の荷物はこの紙袋一つだから押入れの棚上下の一つを開けろと。
ドミトリーなので、同室者が来たなら開けるしかない。
それはいいんだけど、オーナーの物言いにムカッとくる。我慢。
ボランティアなのか、身内のおばさんなのかが付き添っていた。
とりあえず名前を聞いて(忘れた)、日本語がたどたどしいので 日本人?とズバッと聞くとそうだという。よく聞くと中国系の3世だと。
山形に居た(仕事でないらしい)けど、今日から戻ってきて明日からここで仕事だと。
この「安居荘(アンゴ荘)」は結構満室で。
隣からは中国語で男女の声が夜中までずっと聞こえてたし、インド系かな?と思いう女性が共有ルームでスマホのTV電話で話ししてた。
オーナーとすったもんだやってる時は、別の女性の訴えに日本人と思われる宿泊者が英語で聞いてあげてたし。
旅人を泊めるというより、外国の労働者の連泊・常駐宿を担ってる感じで。
古くて汚いけど、Googleやbookingの評価は高い。
古いけど色々な装備に投資して、思いやりはあるオーナーなのだろう。
きっと、自転車を言われたように玄関に停めなかったのがムカついたのだろう。
でも、わたくしも相当不愉快でムカついた。
@6時半起床、1Fの薄暗い共有テーブルでレーズンパンと牛乳、煮卵、野菜ジュースを喰らって、とっとと準備。
中国3世のオッサンは、紙袋の中身はほとんどが缶詰とか飲料缶で、立ったままムシャムシャ食べてた。
外にCozma号を組もうと出すと、何と自転車旅のbikeが。
言われた通り、ここに停めたんだな。
雨を防ぐひさしが無いから、健気にパールイズミのレインジャケットとかをかけている。
少し見させてもらったけど、後付けのキャリア、SHIMANOの105の11速まで付けて、でもフラットペダル。
ブルックスのカンビウムサドル。
完全なbike素人じゃないな。
防犯ステッカー見ると、富山の人らしい。
昨日キッチンで、使っていいですか?と言ってきた若者だろうか。
@8時過ぎに出動。
信濃川を渡っていく。
新潟港も結構デカく、photo撮り忘れたけどお高そうなクルージングヨットが多数整然と停泊。
しばらく走ると、また結構大きな大河の橋が。
阿賀野川。
新潟県北蒲原郡聖籠町
胎内市。海岸線をひたすら真っ直ぐ。
親鸞聖人らしい。
同じく胎内市の国道113号をひたすら。
自販機一つない。
胎内川の河口で、夏休みカヌー教室かな。
さらに胎内市113号をただただ真っ直ぐに。
完全に海側に出て、国道345号線。
やっと「はまなすの里」というトイレと自販機と駐車場だけのとこがあったので小休止。
荒川っていう一級河川が新潟にもあるのね。
青森でも以前見たけど、これは何だろう?
単に風を防ぐ装置だろうか?
ググると、これは防雪柵と言って、吹雪の時に壁を作って、ホワイトアウトを防いで道路の見通しを確保するためのものらしい。
皇后陛下、小和田家の雅子さまとゆかりの深いところらしい。
新潟県村上市
この345号線は、こういうトンネルぶち抜き(国道と羽越本線と)が次から次に。
ワイルド。
向こうに島が見える。
粟島というらしい。350人ほど住んでいると。
新潟県村上市旧山北町
12時ごろ、道の駅/笹川流れというところに。
ここを逃したら食べるとこはないだろう。
昼食にする。
食堂で、藻塩ラーメン、1100円。
ザ•日本海な感じを、ただただ走りながら感じる。
今日は一日1mmくらいの雨予報だったけど、曇りベースで、時折小雨。
本降りにはやられないできたけど、少し本降りっぽくなったので、小さな喫茶店でコーヒー小休止。
止みそうもないので、小降りだけど再出動。
こんな施設があるんだ。
脇のトンネルに行こうかなと思ったけど。
14時20分、山形県に入った!
補給で立ち寄ったLAWSONに、釣り餌が!
15時前、道の駅/あつみに寄る。
300円したけど、美味しかった。
向こうに見えるのが、あつみ温泉街だろう。
山形県鶴岡市旧温海町(あつみまち)
本日の宿、三國屋旅館、15時20分過ぎ着。
一泊2食付き、8000円!
ホントは、6000円であったんだけど、ここはGoogleマップで夕食の評価が高くて、たまにはいったれ!と。
一番高い8000円のにしたのだ。
縁側付き
Cozma号は、2F玄関の中に。
海側でないということだったけど、空いたということで、日本海側に。
名前は、、、ごめん、忘れた。メスだ、ということは覚えてる。
風呂に入ると、外にいて見張ってる。
コンビニは7kmくらい手前にしかなかったので、安いワインとつまみ買っといた。
ボトル3/4空けた。
すぐに、この旅館がかなりキテることに気づく。
4Fだけど、エレベーターとかはなく、トイレは和式のみ。
海側だけど二重窓は写真では分かりづらいがかなり汚れて、綺麗な海を撮ろうと開けようとしても窓のサンは何年も掃除してないようで、どうしても開かない。
部屋にお茶セットはあってもポッドはなく、Wifiは飛んでるようだけど案内がないのでルーター探して自分でパスワード見つけて繋いだ。
あちこち、結構汚い。
この状態だと、客はまず来ないだろうなあ。
おかみさん一人で切り盛りしてる感じで。
なんか、悲しくなった。
でも、予約した時のおかみさんの声は、思いやりに溢れてて。
洗濯機ありますか?と聞いたら、袋に入れてください、洗っときますと。
夕食は、19時から。
おかみさんが部屋に迎えにきて、旅館の裏の寿司割烹「雅」さんへ。
わたくしのための座敷。
ちなみに、本日、お夕飯は私だけ(もう1人客はいるけど、本日開催の鶴岡の花火を見に行くので夕飯無しだそうで)、
わたくしのためだけに板さんが作ってくれていると言う事で。
お酒、どうします?ビール、日本酒、ハイボールとか、と聞かれて、値段表とかあります?と聞くと、そういうのはないんですと。
日本酒にしますと。どのくらい?ということで、まあ、一合くらいですかね、と。
そしたら、このあつみ産の(あつみ→温海、と書くのだ)米を使った未開封のを持ってきてくれて、まあ、一合分しかお代は頂かないので、好きなだけ飲んでください、と。
ふぐ。
アジ
鮎
イカソーメン。ギサバという海藻のタレ。
時間差で襖を開けては、次々に運んでくださる。
サザエの壺焼き
舌ビラメのムニエル
天ぷら。万願寺というシシトウ。
天草から作った心太
お寿司
オコゼのお吸い物
デザート。
2合は呑んじゃった。
部屋に持って行きますか?と。
お断りしといた。
10年間に亡くなられた地井武男さんの。
7年前にハーレー乗ってて亡くなられた萩原流行さんの。
かなり酔っ払った。
今日も、「観光」はしなかったけど、相棒Cozma号と、新潟と山形の海沿いの自然を満喫しながらライドした。
111.1km/実走4時間27分/獲得標高381m