2022年9月28日
@個室をあてがってくれて、押し入れには布団も毛布も枕もあったけど、ドミトリー価格1700円なので、ルール守って使用せず。
でも、座布団4枚だけお借りして下に敷いて1枚は枕にして、寝袋で寝た。
朝の餌。
納豆は久々の903納豆。それにバナナにキャベツ千切りに味噌汁。
メチャクチャだ。
8時前に出動。
見送ってくれたオーナー、ここらはドラム練習していても全く苦情は来ないと。
先日もココでライブやったそうだ。
羨ましい環境だ。
本日の宿泊場所は、マニアックな、実にめんどくさそうな宿だけど、何と23kmくらいしか離れていない同じむつ市の宿。
でも本日の行程は、尻屋崎まで行って、もう一度むつ市に戻って、南側から恐山菩提寺まで上り、またむつ市まで下るという約100km。
やはり、左ペダルは、昨日ペダル取り付け部のpower-cranksアダプターのワッシャーを別のに替えて、しっかり締め直したけど、ギシギシ音は止まらず。
一体原因は何だろう?
柔らかい普通のアルミ剤削り出しの、そのアダプターネジ山が変形して、音が出てるとしか思えないのだけど。
とにかく、駆動してくれているので、気にしないことにした。
耳を塞ぐように、本日もイヤホンで音楽聴きながら。
下って街中のミニストップで補給食と水分get。
すぐに北海道のように何もない一本道に。
時折パラパラと来た。
集中して1時間半、灯台手前の巨大なセメント工場が現れた。
秩父の武甲山あたりのような光景。
半島の突端近くに、寒立馬の放牧場を守るためか、日中だけボタンを押して開けて入るゲートがあるので、in。
10時前、尻屋崎灯台、着。
ほとんど人がいなくて、ホントは灯台は300円だかかかるようだけど事務所も開いてなくて。ここも最果て感は強い。
船が沈没したんだな。
セメント工場。灯台への道は、ダンプの通行がほとんどだった。
見終わる頃に、車で女性の係員が来て、料金所開いてた。
さて、来た道を途中まで引き返して、恐山菩提寺へ。
むつ市街に入って右折して、約11kmくらいのヒルクライム。
以前、相方とレンタカーで来た時はかなりキツかった記憶があったけど、いざクライムしてみると、11〜12%はあっても100m以内で終わって少し乳酸を解消できる勾配になったりと、リズムを持って走れるので何とかなった。
ヒルクライム中に、晴れてきた。
途中、ものすごいジェット機の爆音が。
多分、三沢基地から発進するF15戦闘機?の音だろう。
ずっと上りのイメージでいたけど、ラスト3kmは下り、それもかなりな激下りもあって、帰りを考えると憂鬱。
12時半、硫黄臭のする菩提寺前の宇曽利山湖に。
500円の入山料払って、中へ。
わたくしは本堂への門もくぐらず、右に曲がって社務所の脇を突っ切って、宿坊の前も横切って、、、
裏にある隠れ湯?へ。
3年前、相方と来た時と同じ佇まい。
お一人、常連さんが入ってらした。
今日はぬるい、と。
確かに、色からして、3年前に感動した色合いと鮮やかさが違うような。
↓3年前。
そして、確かに熱めだったお湯が、ぬるい。
大雨の影響だろうか。
まぁ、底には硫黄の湯の花があって掴めるし、のぼせないのは、良い。
入っては上がって、横になってボーっと。
おっちゃんが出てからも、次の方が来るまで、小一時間、居た。
上がって、キチンと参りにゆく。
みんな、二礼二拍手一礼してないので、それがしきたりなのかな、と、真似を。
前回は参らなかった奥の院にも。
下りて戻って、門を出て、お腹すいたので食堂でありきたりの具の少ないカレーを。
900円だったかな。
さっき、奥の院への階段で、わたくしを見て、日本一周の人、みたいに言ってたカップルのだろう。
青森県むつ市
さて、湖のところで日本一周中のmotor bikeの方2名に手を挙げて励まされてから、頑張るか、と先ずはヒルクライム。
やはりコレがなかなか。
というか、14〜15%が1kmくらい続いて、38×34でしがみつくように。
温泉で筋肉緩めてしまったので、キツいこと!
クリアしてからは10〜11%。
もう蛇行で。
あとは、7〜8kmのダウンヒル。
またむつ市街に戻って、ドラッグストアで少し買い物して、とってもめんどくさい宿、「とびない旅館」さん、16時前、着。
玄関
事務所?
台所
食堂?
どうにも、映画の趣向がわたくしとドンピシャ。
この宿は、プラモデル、そして妖怪マニアが泊まりに来る、カリスマ的な宿らしい。
2日前にTELで軒並み4軒くらい満室ということで断られて、ここにTELすると、オーナーの話し振りからして癖があって、「あんまり普通の宿求めてる人には向かない、日本一クセのある宿だよ、大丈夫〜?」みたいなことを言う。
クチコミをみると、座敷わらしが出る宿とかで。
「出るんですよ〜、出る部屋がいい?」とか。
もう何でもいいので、お願いします、と言ってから値段聞いて、朝食付きで6600円だという。
しまった、高いなあと思ったけどもう話の流れで断れず、ネタにもなるからいいや、と。
この部屋が凄かった。
何気なく積んであったり机の上に無造作に置いてあったりするけど、しっかり鑑定して値段つければ、この部屋にあるものだけで数千万円は下らないだろう。
bikeは、盗られるといけないから、裏の玄関に入れて、と。
ありがたい。
交換したRブレーキが、一皮剥こうと色々しても、パッドの隙間をほとんどホイールが止まってしまうくらい狭めても、あまりにも効かない
ホイール外して、パッドもう一度外して、やり直し。
ディスクの先がセンターに来ているだけではダメで、しっかり本体がディスクと並行になってないとダメなようだ。
本体固定ネジ緩めてフリーの状態にして、パッドを当てた状態で締め直し。
@さて、メンテ終えてやっとこさ、洗濯とかにの家事に取り掛かり。
今時、二層式!色々面倒見てやんないとだから、面倒。
風呂は、ボロいなあ、、と思ったら、も一つ奥にある方の綺麗な風呂で、オーナー、お湯張ってくれたはいいけどものすごい熱湯で、抜いて大量の水でぬくめると言う。。。
その間、オーナーは食堂にこもってた。
一泊朝食付き、と言うことだったけど、夜、賄いは出す、とか、なんか曖昧で信用してなかったけど、ほんとに出た。
これが、一目でわかる、かなり手間ひまかけた、美味しい食事だったのだ。
ホタテのたくさん入った炊き込みご飯に、左の汁物が、秀逸。
この、少しだけグリーンがかった具が、初めて食べるもちもちした、でも間違いなく自然素材のもの。
何だか当ててみて〜と言うけど、分からず。
何と、普通に汁物の中に入ってた「じゃがいも」とおんなじ「じゃがいも」だと。??
これは、ほんとに素朴で、美味しかった。
ご飯も汁物も、図々しくも3杯お代わりしてしまった。
賄いなのに、そんなにお代わりして〜〜と、言いながらも、オーナー、嬉しそうで。
ほんとは私のこと知らない人は泊めないんだけど〜。
いじめちゃおっかなあ〜〜、と。
館内はもう雑多で、早い話がメチャクチャで、モノに溢れ、普通にもてなされたい客なら怒り出すレベル。
でも、わたくしは、楽しめる。
というか、オーナーに興味がある。
もうこちらから聞かなくても、オーナー、喋り出すと止まらない。
こりゃあ、今日はレポートまとめてる暇ないなあ。
でも、何組も泊めるのでなく、どうやら、この旅館を目的に来るお客さんだけを泊めるらしい。
本日は、わたくしだけ。
どうも、同い年のようだ。
彼なりに、精一杯気を遣っているようでもある。
どうもこいつは面白そう、と思ったらしい。ある意味光栄かもしれない。
オーナーが載ってる雑誌や、色々なファイルを見せてもらう。
この、飛内源一郎という人物、只者ではなさそうである。
さまざまな美術専門誌に、プラモデルの芸術家として、彼の名が。
勝手に入って見ちゃったギャラリーも、案内されて、もう一度中のものの解説をしていただく。
ほんとに、値をつけると相当なもんだな、こりゃ。
『2003年には、むつ市内で漫画家・水木しげるさんや作家・京極夏彦さんらを招いた「第8回 世界妖怪会議」が行われることを機に、その付帯行事として飛内さんが実行委員長となり「下北妖怪夏祭り」を開催した。そのときつくった展示物や着ぐるみなどを活用するために、同年春に母親が購入した土産物店を「下北妖怪ハウス」として整備。』
紙で作れるキットとしてデザインして業界に認められたロボット。
オーナーのお話は尽きることが無く、キリがないので、同意しつつも、こちらから話題を変えていったり。
しかし、話の中身は納得できることが多くて大変勉強になったのだ。
オーナー曰く、日本一周とか、旅人が「自分探し」なんかしても、ただの現実逃避だ、と。
「自分磨き」でなくてはと。
もう遅いので、正直に、自分はレポートまとめるのが実質お仕事なんです、と部屋に上がろうとすると、最後に見て見て、と(その前に、出るという向かいの部屋も見せてもらったけど)お客さんが撮った「出た」動画を。
写真の緑や赤の点も、動画の急に出て動く光も、わたくしには、機材か何かの「フレア」にしか見えなかったけど。
22時半にはレポート切って、なんか独特の匂いのするシワクチャの浴衣羽織って、寝る。
98.5km/実走4時間34分/獲得標高1011m