ピストbikeに乗ってみたい
わたくしは、オンロードレーサーが好きで、ホビーレースにも参戦し、何台も所有している。
MTB(マウンテンバイク)も、まだ26インチが主流の頃、TREKのアルミ・フロントサスペンションのを買って、そこら辺を乗っていたことがある。
TREK/ALPHA4900
それなりにダートを走る楽しさは味わったと思うけど、目が悪くてなかなか凸凹コントラストについていけないのと、センスがない?のと、ビビリーなので、仲間が何人も骨折とかしているのを見て、特に乗りたいと思わなくなってしまった。
結局、ぢゃん兄のCAMBIO工房へドナドナ。
その後、一度仲間の29インチ前後フルサスのMTBを乗らせてもらって、その異次元の安定感に感動したことはあったのだけど、購入してまで乗りたいというところまでは行かず。
その後、MTBでないグラベルロード/キャノンデールのSLATE号を購入して所有。
cannondale(キャノンデール)/SLATE
可哀想に、かなり乗ったのだけど、その大半は通勤、それも雨の時。
太いスリックタイヤではMTB的なコースではグリップが効かず、リアアスもなく29インチでもないので石だらけのコースではキツい。
グラベルコースでしっかりこのbikeに乗って楽しむ領域には行けてない。
オンロードbikeで、唯一乗ってないのが固定ギアのピストbike(トラックレーサー)。
競技に出たいとは思わないのだけど、ペダリングの基礎が身につく、と聞いていて、中古でいいので所有してしっかり練習したいと思っていた。
2015年に、ZERKOVA.RCチームメイトの浅倉くん(2004年・乗鞍ヒルクライムチャンピョン)が自分で組んだGIANTのピストを、借りて乗らせてもらった。
GIANT/FCR55
クランク、ブレーキともデュラエース7700クラス、ホイールはフェルトのアルミディープホイール。
今風の、でも実にかっこよく、しっかりしたピストbike。
初めて走行中に足を止められない感覚、クランクを正回転させながら逆の後ろ向きにトルクをかける「バックを踏む」感覚、を味わった。
甚五郎ピスト号
Panasonic 丹下
わたくしがこの越生町に越してくる以前から、練習で寄ったりしていた馴染みの創作うどん屋さん、「越生庵甚五郎」。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~jingoroh/
ここのマスター井上氏は、元競輪選手。
その異色の経歴から、ビジネス総合誌「プレジデント」に特集を組まれたこともある。
かなり長い期間、お店の暖簾横のラックに、オブジェのようにパナソニックのトラックレーサーが飾られていた。
フラットバーに替えられていて、たまにマスターも乗られるということだったのだけど、ある機会に縁あって、マスターに譲っていただいたのだ。(2019年暮れ)
てっきりマスターの以前乗っていたピストだと思っていたら、マスターのでなく、デビューから一緒に練習していたマブダチ、立川登録のA級39期生/岡部誠久(ともひさ)選手のものだったという。
どこかで、マスターは形見だとおっしゃっていたので、調べたら、2003年、京王閣2日目、A級一般戦に出場予定だったが、当日の朝に急性上気道炎と診断されて欠場、容態が悪化して急性心不全で死去、、、と!
享年49歳。
競輪のホームページ「KEIRIN.jp」選手プロフィールでは、亡くなられた数日後に引退となっていて、もう亡くなられているのに、年齢66歳(2017年)と。亡くなられた記載すらない。冷たいもんだ。
しかし、プロとして通算2147レースを闘い、1着238回。F2レースでの優勝7回。GP(年一回の競輪グランプリ)以下6グレードあるうちの一番下、F2レースとはいえ、プロとして闘った選手のフレーム。
そのフレームを、わたくしは、乗ってやって、と託されたのだ。
そして、トップチューブの長さは、自分に一番合う芯芯で535mm。510、520、540とかは結構あるのだが、この530〜535mmというサイズが、メーカー設定ではなかなか無いのだ。
大事に乗って行こう。
フレーム
当然クロモリで、丹下のダブルバテット。
ブレーキ
コレまた当然?競輪用フレーム(決戦用だったのか練習用だったのかは定かでは無いけど)なので、フレームにブレーキ取り付け穴は無く、リアは穴あきアルミ板でサンドイッチ取り付け。
フロントはフォークに取り付けるブレーキアダプターで。
アーチはダイアコンペ。
ブレーキレバーはYSB(吉川製作所?)
ステム
2本締めの、メーカー不詳の怪しい角度可変ステム。
シートピラー
ロゴがよく見えないけど、マークから見てSUGINO製のシートピラーだと思われる。
クランク
photoではよく見えないが、DURA-ACEのロゴ、裏も消えかかってるけど型番7600。
チェーンリングはSUGINO。歯数は47T
ホイール
ラージフランジのハブには「SANSIN」とある。
もう今はない、三信技研というサンツアーブランドの一角を担っていた松本市のメーカーらしい。「プロフェッショナル」は最上級グレードらしい。
当然、36本で、8本組という頑丈な組み方。 1本のスポークが何と4本とクロスしている。
スポークホイールの基礎知識 | ピストバイク初心者総合サイト【Fixed Style】
リムはアラヤのゴールド。これはバリバリの競輪プロ用。そのワールドチャンピョンというやつはレア物らしい。
ギアは、左側にも。左のはシングルでラチェットフリーなので、左右ひっくり返して装着すると足を止めても進む。でもこのピストは固定ギアで走ってなんぼ。
ギア歯数は15なので、フロント47÷15=ギア比 3.1333・・・
パーツ交換❶
ペダル
クリップとストラップは無いフラットペダルだったけど、せっかくの固定ギア、在庫のあったSHIMANOの廉価版SPD-SLペダルに交換。
もうこの安かったモデルは廃盤で、ライトアクションのがまだ出ている
今は廉価版も新型の方が安い。
タイヤ
Montello/グリップウェルという、今までみたことも聞いたこともないのをPOWER-COOP店長がチョイスしてくれた。
日本メーカー(製造はタイらしい)で、ハンドメイドだという。でも安い。