2022年10月14日
@本日は、埼玉の自宅に帰る日。
今まで、頑張ってもアワイチの日の200km、獲得標高も、頑張って1500m〜1600mだった。
疲れ溜めたら続かないと。
でも今日は、自分的にはラストなのでチャレンジ。
柳沢峠ごえ〜多摩湖経由だと、群馬県を通過できない。
距離は160km強だけど、山梨から長野、群馬を通って獲得標高3000mオーバーを目指す。
ほとんど、以前、会長宅に合宿に行く時、通っていたコースの帰路。
昨日は一日、曇りだったけど、ああ、今朝は朝日がアルプスに当たって美しい。
でも、会長が言うには、朝焼けが見えると雨が降るという。
確かに、予報では群馬・埼玉は少し雨予報。
5時起床。
ワンちゃんたちも奥様も会長も起こしてしまって、サクッと美味しい完璧なバランスの朝食まで用意していただいた。
ありがとうございます。
6時20分、山梨の会長宅から出動。
日本アルプスや八ヶ岳が美しい。
信州峠や馬越峠は通らずに、141号の清里まで上がる路線だけど、交通量少ない脇道を。
途中、一本間違えてしまったけど。
1時間弱のところで、少し補給。
こんなに補給食をいただいた。もうお昼はこれで十分だろ。
清里まで30km、ほぼ全部ヒルクライムで、この時点で獲得標高1000m。
山梨県北杜市旧高根町
長野県に入った。
清里まで上がって、コンビニで補給。
休んでたハーレーのライダーが、わたくしのpower-cranksに喰いついてくれて、ひとしきり構造について説明した後、最後に、みんながくれる例の質問。
「で、メリットは?」
わたくし「無い!」
で、二人して大笑いするという、いつもの会話をした。
141号をダ〜っと下って、南牧村で、南相木村の方へ右折。
千曲川を渡る。
右折して、いよいよぶどう峠への道だけど、間違いなく峠は雨だな。
ふもとで、農家の方が遠くからオーイ、とかなんかわたくしに言ってたような。
集中するために日本一周後半、毎日のようにBluetoothイヤホンで音楽聴きながら回してるし、もしかしたらぶどう峠、通行止めっていう注意か?
それなら無視したろ、とか思ってスルー。
すると、農家の方が軽トラで追いかけてきて、Uターンして戻ってきて、珍しいポポーという果物を差し入れてくださったのだ。
北アメリカから入ってきて、アケビに似ているからアケビガキとも言われるらしい。
熟してる感じのを一個、すぐにいただいたが、甘味があって、ねっとりパパイヤ系な感じ。
若い日本一周ライダーたちは、それこそ毎日のようにいろんな差し入れをいただいていて、無愛想でむさいおっさんは半ば嫉妬していたけど、最終日に、この差し入れ。
ホントに、有難い。
加和志湖
コツコツ回して、11時。
ぶどう峠は、長野側からだと、群馬側からの上りの1/2くらいのキツさ。
小雨そぼ降るぶどう峠を越えると、群馬県だ。
レインブレーカー着て慎重に下ったけど、指切りグローブのままだったので、指の感覚が全く無くなってしまった。
川の駅に緊急避難。
ライト前後のボタンを押して点滅を消したいけど、うまく押せない。
何分か格闘して、ともかく食堂に入ってカレーと、ホット缶紅茶を注文。
お金払おうにもコインが掴めなかったわたくしを見かねて、レジのお姉ちゃんが、あっためたおしぼりを持ってきてくれたのだ。
カレーが出てきてもしばらくホット缶を握ってた。
感覚が戻ったので、上野村を通過して、また右折して、今度は埼玉県堺の志賀坂峠へ。
上ってトンネルくぐると、埼玉県!
ああ、戻ってきた、西側の山から我が埼玉県に。
この時点で13時45分。
余裕で16時には帰れるだろ。
一気に下って行くと、少し晴れ間が見えてきた。
小鹿野のコンビニで休憩して、奥様に結んでいただいた胡麻をまぶしたおにぎり補給。
南高梅が、身体に染み入った。
いよいよ最後の定峰峠越えたら終わりだろ、と思ったら、ぢゃん兄とのLINEで、まだ秩父側からは通行止めということを知る。
140号で北側から大回りして寄居の方から行けば、ほぼフラット。
でも今日は日本一周の最後、頑張る日。
でも交通量の多い299号は走りたくないのでパス。
あとは、長いヒルクライムの丸山林道から上がって、顔振グリーンラインを行って、黒山三滝側から帰るという究極の選択。
秩父市へ抜けるのだけど、想定外の、今まで通ったことのない短い峠が。
秩父ミューズパーク脇の結構な坂。
10〜12%あった。
あれだけ頑張る日、ということだったのに、想定外の坂にキレて吠えながら上る。
ヘロヘロになって秩父市街を抜けるけど、ここまでに意外に時間がかかってしまった。
巴川橋
あれは浦山ダムだろ。
やっと、武甲山の見える棚田のあたり、丸山林道の登り口に入ったのは、帰還してるはずの16時過ぎ。
それにしても年々道が荒れていってないか?
丸山林道って、こんなに荒れてたっけ?
こんなにきつかったっけ?
やはり、他県に比べては短いけど、我が埼玉の峠が何だかんだ、一番きついわ。
丸山林道コツコツ行ったら、まだ17時前なのに、とうとう日が暮れた。
↓iPhoneがかなり自動補正してくれてる。
10km上ったら、ここも通行止めだった!
一台上がっていった車が、怒ったように飛ばして戻ってきたので、想定はしてたけど。
今から10km下って他を登り返すなんてできない。
潜って突破。
かなりガレてたけど、崖崩れで通れない、ということはなくて、グリーンラインとの交点に出た(そこも通行止め看板。当然突破で)。
尾根沿いのグリーンライン、ここも年々荒れてきてるな。
街灯など一切ない、誰も通らない峠道。
最近めっきり目が悪くなって、グレーチング溝や石や太い枝にタイヤ落としたり乗り上げたりしたらヤバいので、必死に目を凝らす。
注意して慎重にゆっくり。
あちこちで、ホイッスルの鳴るような、鹿の鳴き声。
目の前で藪に逃げ込む鹿。
一回は野犬の声?。
越生に越してきてまだ和太鼓をやってなくて自転車ロードに参戦してた頃、仕事終わりに真っ暗なグリーンラインをヘロヘロ通って帰ることもあったけど、こんなに荒れてはいなかった。でも、その頃もここらで何回も途中で野犬の吠え声にあって、ビビって狩猟刀を購入したっけ。
怖くてこちらも怒鳴ったり吠えたりしながら行く。
刈場坂峠に着きしは17時半。もう真っ暗。
ここからも、勝手知ったる道だけど、当然、一台の車とも会うことなく、全く一人。
ライトは、昨日会長宅で充電を怠った。
というか、まさか暗くなって走ると思わず。
切れるとヤバいので一番弱いモードにして目を凝らして来た。
それにしても本当に枝や石や、舗装の穴や、グレーチングの多いこと。
パンクしないでくれ!
日本一周最後の最後に何やってんだろ。
丸山林道上り始めて2時間、猿岩林道の下り口にやっと来た。
流石にこのままグリーンラインを行って一本杉峠から黒山三滝に下りるのはやめて、ここから下りる。
ここからも荒れ荒れ。
流石に、もうライトは上から2番目の明るいモードに切り替え。
ずっと掛けっぱなしのディスクブレーキも、効かなくなってきた。
峠のラスト1/3くらいのところで、前から車が。
こんな時間に上る変わり者もいるんだ、と思ったら、ああ、心配したぢゃん兄が、狭い道を登ってきてくれたのだ。
車の脱輪が心配なくらいな、行き違い不可な狭い峠の下り。
なんとかエリアがあって、転回して、後ろから照らしながら下っていただいたのだ。
やっと、県道61号に出て、本当にホッとした。
ラスト数km緩いダウンヒル。
アドレナリンが出て?TTのように回して飛ばす。
18時半、帰還。
程なく、お仕事終えた相方もアテンザ号で到着。
毎日ライドを共にしたシロクママスター、喜んでくれてるかな。
相棒、よくぞパンクしないで頑張ってくれた。
ぢゃん兄にとりあえず家に上がっていただいたが、結局何にも出さずに、申し訳ない。
完走祝いに、可愛いフランスのシャンパンをいただいたのだ。
ぢゃん兄は、なんと明日は3時台起きで、フリマ2連チャン。
こういう方だから、わたくしと違って色々な方に信頼されるのだな。
本当に、ありがとうございました。
最終日の目標とした、獲得標高3000m越えは、達成できた。
入院、機材トラブル帰還、ワクチン停滞、雨停滞、全て入れて183日、実走は152日。
走行距離は13920km。
残念ながら目標の15000kmはいかなかった。
でも、定番?の12000kmは超えた。
何よりも、一番の目標だった「変態power-cranksで日本一周」は、やり遂げた!
相方が色々用意してくれたお食事をただただ呆然ヌボーッとしながらいただいた。
164.7km/実走9時間18分/獲得標高3088m