甚五郎ピスト号 改❸
↓ 嵐山町/旧 鎌形小学校、現 嵐山幼稚園
ペダル・サドル・ハンドルを交換した甚五郎ピスト改で。
たまたまリフォーム中だった旧/日赤(日本赤十字)社屋。
本来の姿↓
この勤務地で和太鼓に出会い、ロードレースをやめて没入。
5年間、ここの講堂に私物の大太鼓ほかを置いて、仕事が終わったら打っていた。
ど田舎なのに、近所のお宅から苦情が来ることは一度もなかったのだ。
たまたまこの地域の寄り合いがあって、太鼓の音、ご迷惑じゃ無いですかと聞いてみたら、聞こえないよ、ほとんどの家が二重サッシだからぢゃないの?と。
次の勤務地では、奥の一軒が怒鳴り込んできた。和太鼓の音は、嫌いな人にはひどい騒音でしかない。
閑話休題
チェーン引き
ロード乗りには聞き慣れないパーツ名だけど、ピストフレームの「エンド(トラックエンド)」に付ける、チェーンテンションを調整するパーツ。
フレームで後輪を装着する部分を「エンド」というけど、大きく分けて4つある。
①トラックエンド
photo↑の、主にトラックレーサー(ピストbike)・BMX/リアシングルギア用で、後ろからホイールをはめるタイプ
②ロードエンド
↓ メルクス号
↓ AMANDA号
ホイールを前から斜め上へ装着するタイプ。
ネジでホイール軸を止める位置を変えて、ホイール位置を微調整できる。
でもかなりきつめにホイール軸(クイックリリースレバー)を締め込まないと、結構衝撃でズレたりする。鉄(スチール/クロモリ)フレームからより柔らかいアルミフレームとかになって、ほぼ無くなった。
③ストレートドロップエンド
↓ TIG号
↓ TREK号
下から嵌めて固定。ずれることは無い。
リムブレーキ車の主流。
④スルーアクスル
↓ Cozma号
↓ XROSS号
もう「エンド」ではない?
ディスクブレーキフレームは、エンドに穴が空いて貫通させてネジ込むタイプ。
ハブ軸を貫くシャフトもぶっとくなって剛性が高くなった。
甚五郎ピスト号は、トラックレーサーだから当然トラックエンド。
ロードレーサーはチェーンテンションの調整はリアディレーラー(変速機)がほぼやってくれるし、もしもの時はテンション調整ボルトもある。
でもトラックレーサーはこのチェーン引きのネジの締め具合でチェーンテンションを調整する。
海外?のトラックレーサーは、同じ役割でも少し違う機構なようで。
↓ 浅倉くんにお借りしたTREKのピスト。
トラックレーサーど素人のわたくしは意識したことなかったのだけど、トラックレーサーのチェーンはピシッと張ってしまってはイカンらしい。
サスペンションがついてるmotor bikeは、ピンピンにチェーンを張ったらサスのスイングアームが伸びた時に最悪切れてしまったりするらしい。
サスの無いピストbikeの場合そこまででは無いにしろ、一見全く変形などしないように思えるフレームも、駆動をかけたり曲がったり段差を乗り越えたりするときに思いのほか変形(mm〜すごい時はcm単位)しているということは、スローVTR動画などを見ると一目瞭然。
横のたわみはクランクをぐいぐい踏み込んだ時に体感できるし、先日、ダウンチューブが無くワイヤーで張ってある絹自転車のbikeを試乗させていただいた時は、駆動をかけるたびにそのワイヤーが張ったり緩んだりする(止まっている時は緩めで、踏み込むと固く張る)ことで縦方向も体感できた。
フレーム後輪がわのバック三角も、間違いなく何らかの変形をしながら衝撃をいなし、駆動を伝えているのだろう。
えらく前置きが長くなった。
そのチェーンテンションの調節をしていて初めて気づいた。
左側のチェーン引き部品の押さえネジが無い!
これはイカンだろ、と(この段階で初めて、このパーツは「チェーン引き」と言われていることを知るわたくし)ネットでパーツ検索。
安いのは色々出てくるけど、しっかり作られてるお墨付きのNJS(日本自転車振興会)規格認定のチェーン引き(ほとんどはペダルで有名な三ヶ島製)は、この小さなパーツで3〜6千円くらいはする。
少しケチって、NJSマーク入りのシンプルのを700円くらいで入手。
で、装着。
それをサクッとInstagramに上げたら、チーム仲間/ZELKOVA.RC出身の飯田威文プロから、それ、違うよ、とご指摘が。
(奥様は、元アジアポイントレースチャンピョン、娘の風音ちゃんはカールズ競輪の成長株)
↓ 一見、べつだん大丈夫なように見えるけど
ハブ軸にかます丸い輪っかを、フレームエンドの外に付けていた。
↓ これが正解
そういえば、競技ピストbikeのシングルチェーンリングのPCDはロード用と違い、大きめの144mm。
PCDについて | 自転車・パーツの使い方・選び方 | サイクルベースあさひ
そしてリヤエンド幅は、リアハブの固定幅(オーバーロックナット寸法)と同じ寸法(ロードでは130mm、ディスク用スルーアクスルだと142mm、競技トラック用ではほとんど120mm)なはずなのに、この競技用鉄フレームは123mmあった。
鉄(スチール)は剛性をともなった柔軟性があるので、120mmハブに押し付けて固定できたけど、この+3mmは、チェーン引きパーツの輪っか部分の厚み(1.5mm)左右分をかましてちょうど良くするためのモノだったのだ!
競技ピストど素人のわたくしは、知るよしもなかった。
取り付け直し。
ピッタリだった。