2022年6月16日
@ヘルメットの中のパッド、毎日けっこう汗だくで、途中から取り外しては毎日洗濯してたけど、そろそろ限界。
もうマジックテープも外して捨てる。
6時過ぎに起床。
なんとか天気は本降りではなさそう。
8時過ぎに目の前のバス停から白谷雲水峡行きのバスが出るので、それに合わせて準備。
昨日炊いた玄米でヘッタクソな塩むすび作成。
あとは、水筒に水だけ。
ノブさんが、自走で上った10kmヒルクライムを、わたくしは怠けてバスで。
【旅57日目】屋久島白谷雲水峡『もののけ姫』聖地巡礼ヒルクライム&トレッキング | ツール・ド・気ままに
ちなみに、客はわたくしだけ。
530円
バスの横を猿の群れがウロウロし、目の前を鹿二匹が横切る。
宮之浦の街
上の方では、こんな狭いとこを通るんだ、という箇所も。
駐車場には数台。
環境整備協力金500円払って中へ。
これだけの山奥に、ガイド無し(後半会った人たちの半数はガイド雇ってた)、全く一人で入っていくことを許される、ってことは、日光や東北のように熊はいないという事なのか?
まず感じたのは、山から感じる自然のオーラの厚み?は、我が家の目の前の大高取山に裏から入った時と、変わりないということ。
むしろ、整備された木道や、けっこう奥まである石を敷き詰めた歩道に、人間労力の積み重ねの凄さを感じて驚く。佐多岬もそうであった。
順路に従わずに、まずは山の方の弥生杉コースに。
ふと気づくと、歩道のすぐ脇、わたくしと1m離れてないところを小さな猿たちが渡ってる。
親と思しきヤツと目があって、なんだよコラみたいな感じになったので目線を逸らして、進んで、少し離れてから撮影。
コースを出るなの看板はあるけど、少し出て木の幹に触れ、耳を当てて木の中を流れる水分の音を聞く。
そして実感したのは、ここにいる木たちの生き様。
そのしぶとい事しぶとい事。
さつき吊橋
渡らずに、さらにきつい方の奉行杉コースへ。
奥武蔵では、普通、倒れたら朽ちてゆく。
だから、奥武蔵の山の中は、ある意味、死相が漂ってて、それがまた独特のオーラを生む。
でもここは、普通こんなに倒れたら生きてないだろ、と思ったら先の方で葉が茂ってたり、
朽ちたその上にすぐ発芽して次のが生きてたり。
日本一の降水量、一ヶ月に35日雨が降る、と言われるだけあって、乾いてるところが一つもなく、圧倒的な苔の量。
オーナー曰く、屋久杉が長生きなのは、苔の力なのだと。
むしろ、ここの森は、奥武蔵に比べて、「明るい」。
一昨日の豪雨で、靴を濡らさないと沢を渡れないところがあった。
本日は、入山できるかできないかのギリギリの線だったのだろう。
うっかり泥で汚してしまったVibramを、沢で洗う。
表面だけでない、厚さ10cm以上ある苔。
ここからさらに険しくなる太鼓岩コースへ。
ここまで3時間あまり、ホモサピエンスには誰とも会わなかった。
苔むす森
流石に、bikeでキテた右膝が痛くなってきた。
太鼓岩。ガイドさんに案内されたご夫婦が先着。
滑れば滑落。
残念ながら、雲が濃くて眺望はない。
帰りは、楠川歩道と呼ばれる、300年くらい前に積まれた石歩道を下って帰る。
右膝をかばいながら。
滝の水量がすごかった。
岩のツツジが満開。
約5時間。
駐車場に戻ると、ちょうど帰りのバスが降りる発車時間にドンピシャ。
かなりへばった。
降りる時、50円を両替機に入れるも、機械が古くて10円玉が出てこない。
運ちゃん、自分の財布から出すでもなく、ただ困惑してるので、もういいです、と言って降りた。
AマートではPayPay使えるのに、こういうとこはまんま田舎だ。
5時間の合間に、玄米にぎり2個は少しずつ補給したんだけど、14時半、宿の少し先にある少しオサレな店でトロトロ豚軟骨定食950円。
宿に戻って洗濯して、何か体調よくない感じで、ふとんで少し気絶。
夕方、少し回復したので、Aコープに買い出し。
14時すぎ、バスで戻ってきた時は、ここらはなんと干上がって泥の上に船が乗ってた。
夕方は、海から山に水が流れ込んで、川は山側に流れてた。
昨日の残り食材と、半額で買ってきたアジの刺身などで夜餌。
焼酎「三岳」900mlは、結局半分も呑みきらなかったので、オーナーに差し入れしよう。