楕円チェーンリング装着
ビッグプーリーが、チェーン長さをギリギリまで伸ばし、スプロケットもSRAM REDを買い直して調整したことでビシバシ変速するようになり、もう特に何の不満も無くなったCozma号のはずだったが、、、
年末のPOWER-COOPさんのバーゲンで、通常だと諭吉さま(もうすぐ渋沢さま)が何人も翔んでくお値段の「absolute black」の楕円チェーンリング(材質は7075アルミ合金・零戦にも使われたいわゆる「超々ジュラルミン」)が、8000円で出ていたので、試したくて思わず買うてしまった。
Absolute Black(アブソリュートブラック)
ROV50/5BK Ovalチェーンリング ROAD 50T 110PCD 5アーム用 ブラック
https://absoluteblack.cc/oval-road-110-5-bcd-shifting-chainring/
実は、2016年に、楕円リングなるものを試したくて、一度購入して装着したことがある。
この時は、楕円リングではシェアno1?の「ROTOR」のにした。
いわゆるQリングsというやつ。
この楕円リング(オーバルリング)については、↓のページが詳しい。
ROTOR Qrings 5アーム 53/39
もう今は、PCD130の5アーム用53/39を探し出すのは困難。
この時は、意地でもpower-cranks(左右独立駆動クランク)以外は乗るもんか!という時期である。
このパワークランクは、チェーンリングとクランクが直結していない(クラッチを介して、少しでもクランクを戻すとチェーンリングとの位相が変わっていってしまう)代物。
つまりは、一番効率の悪い角度で最大仮想歯数がかかってしまうこともあるわけで、早い話がつけていてもその時の偶然に任せることになってしまい、踏み出しの時にクランクとチェーンリングの位置関係を見ては適正位置にしたりしていたけど、いつの間にかずれていってしまった(当たり前)。装着しても全く意味はなさなかったのである。
わかっていながらつけたわたくしも阿呆である。
せっかく、クランク取り付け位置に穴がいくつもボコボコ空いてて、トルクをかける角度を変えられるようになっているのに、これまた全く意味がない。
結局、効果も全く自覚できず、感覚はグシャグシャになってしまって、外してぢゃん兄に譲ってしまった。
しかしながら時は流れ、パワークランクでの日本一周も経て、やっと付けて意味のあるノーマルクランクCozma号も楽しむようになったのである。試してみようぞ。
これは、ROTORのとは違って、クランクとの取り付け穴は5つ(最近のSHIMANO用では4つ)しかない。仮想最大端数になるのは上死点から108度〜と固定されている。楕円率は10%ということで、これは50Tだけどプラスマイナス約2T、48T〜52Tになる計算。
Sugino OX AIR を外して、
装着!
、、、したはいいが、当然でかい直径のとこでは、フロントディレーラーにガリガリ干渉。
当たり前か。
フロントディレーラーもしっかり変速するようにしてたので、動かしたくないけど仕方ない。
一番、径が大きくなるポイントで1mm〜くらいになるまで上に上げる。
で、それだけでしっかり変速してくれればいいのだけど、そうは問屋が卸さなかった。
アウターに全く上がらない。
結局、マニュアル見ながらディレーラーの角度変えたり、上下位置変えたり、リミットネジを回してガイドの位置を左右したり、1時間以上格闘。
結局、どうしても12速アウタートップとインナーロー(SRAMではローから2枚目)で微妙にガイドプレートに擦ってしまうレベルで、他はなんとか変速するので調整一旦終了。
試走して感じたこと
@少し脚にかかるくらいのトルクかけて回すぶんには、普段power-cranksで360度トルクペダリングを目指しているけど、力抜けるべきところで自然に力が抜けてくれていい感じ。
@10〜13%の上りに行って、インナー(真円)にしてしまったので、上りインプレは緩い坂でのみ。一番いいのはダンシング。かかるべきところで踏めて、抜くべきところで自然に抜ける。
@違和感あったのは下りや高速巡行、高速回転。これは真円で一定トルクを綺麗にかけていきたい。
power-cranksで、ほぼ360度近くトルクかけたペダリングができるようになった(ただし、power計測はFavero ASSIOMAペダルでのみ)のだけど、力抜くべきところで抜けてない、かえっていびつなペダリングになってしまったのでは、と思ってたので、ある意味いい修正パーツとなりうるかもだけど、シビアな12速変速が少しダメダメな以前の仕様に戻ってしまった感じ。
きっと、変速性能理由に、元の真円チェーンリングに戻すだろうなあ。。。