EDDY MERCKX / Corsa Extra
2002年に、ツール・ド・フランスの山岳コースを一つだけ走るサイクルレースイベント「Letape du Tour」(エタップ・ダ・ツール)に参加するためにフランスとベルギーに。
当時ベルギーに住まっていたYuki兄宅に日本から同行の3人で上がり込んで泊まらせていただき、新潟の高山くん(ツールドおきなわ市民200km3勝!)が預けていたbikeをお借りして、大会に出場し、その後ベルギーを走り回った。
(エタップはセンサーをつけ忘れてスタート直前に荷物を漁り、かなり遅れてスタート。結局センサーは反応せず記録を諦めてエイドで食べまくって完走だけしたという。。。)
Yuki兄に案内されてベルギー/ブリュッセルのスポーツbike店へ。
主にエディ・メルクスブランドのフレームを扱うショップで、とにかく広く、テニスコートくらいの店内だった。
1960年代のロード乗りは知っているけど、もう知らないサイクリストも多いという「エディ・メルクス」。
ベルギー出身の自転車ロード界のスーパースター。
わたくしも知ってはいるが、主に写真でしかみた事がない。
あまりに強くて、「人喰い」と言われていたらしい。
ちなみに、日本の国技は相撲だけど、ベルギーの国技は自転車競技なのだ。
メルクスは主に、イタリアのデローザのフレームを愛用(先日、創業者のウーゴ・デローザ氏が逝去された)、引退後にデローザ氏に師事して自分の名前のブランドを興した。
このお店は、見学冷やかしのはずが、日本入手とのあまりの価格の違いにフレームを衝動買い。
当時はアルミやカーボン車の勢いが強く、スチールフレームはサイクリストには売れなくなってきたのか、かなり値下げしていた。
チタンフレームでも当時の日本円で10万円くらいだった。
チタン行ったろうかと悩んだけど我慢。購入したのは当時で375ユーロ、まけてもらって350ユーロ(約4万円)、コルサ・エクストラというスチールフレーム。
飛行機に積んで日本に持って帰って、型落ちの手持ちパーツで組んだ。
本国ベルギーでほとんど投げ売り状態だったこのCorsa Extra というモデル。
1970年代にはかなりのチームで供給され使用されていた、プロユース実戦フレームだったらしい。
コロンバスSLXチューブ
↑ 上の文言はメーカー名+自転車フレーム構造・素材用語で大体わかるけど、スペルからしてイタリア語。
「RINFORZI ELICOIDALI」は分からず、何だろうと思って調べたら、「ヘリカル補強」と出てきた。『らせん補強?』
よくわかんないけど、剛性を上げるための工夫がしてあるらしい。
シンプルな塗装+クリアのヘッドマーク
なで肩のフォーククラウン。剛性は高そう。
ヘッド小物はカンパのアテナ。まあ、松竹梅の梅レベル。もう廃盤のグレードだ。
リアブレーキはアウター内蔵。ここら多分、汗対策でもあり、トップチューブに何か貼ったりもするプロユースならではだろう。
しっかりチェーンステーはメッキ処理。チェーンで傷つきにくいし、メンテナンスもしやすい。
↓ ??英語っぽいので調べたら、「リン酸亜鉛防食処理」と出た。塗装処理の一つ?
ホリゾンタル(水平)のトップチューブは、奇しくも甚五郎号と同じ535mm(芯〜芯)。
わたくしはほとんどトップチューブ長でサイズを決めるので、ピッタリ。
2002年購入だから、もう20年以上経つのか。
乗り味は、、、確かに剛性が高く、ビクともしない感じがする質実剛健な感じのフレーム。