SRAM バッテリーの欠損爪、補修法
わたくしは、レース現役時、決戦bikeにはSHIMANOデュラエースしか使ったことがなかった。(ワイヤー引き)
レース活動をやめて和太鼓に集中し出した頃が、ちょうど電動変速が出回り出した頃。
しかしそれ以来、自分にはオーバースペックなので今日までずっとSHIMANOの電動変速は使用したことがない。
現行の9200シリーズは、音もなく瞬時に変速するらしい。
唯一経験があるのは電動は電動でも、完全無線変速のSRAM e-Tap。
電動出始めの頃のようにダサいBOX式バッテリーをフレームにボコッと付けることもなく、現行のようにシートピラーに内臓ということもなく、超小型ライターくらいのバッテリーをディレーラーに直付けするだけ。万が一バッテリー切れになっても予備を持っていればすぐにポン付け。
日本一周6ヶ月での雨天走行。潮風のふく海岸沿い走行(行程のほとんど)ほかでも、全くトラブルはなかった。
とっても便利、、、なのだけど、下側に出っ張ってる、差し込み固定のための爪が、折れるのだ。
現在2個×3セット、合計6個持っているが、そのうち2個が通常使用していて折れた。
2023・3月現在、Amazonでは1個で13000円くらいする高級ブツ。
Bike.innなどの海外サイトでは7000円しないであるのだけど、送料と関税込みだと似たような金額になってしまう。
そこで役立つのが、1000円ちょっとで入手できるこの補修キット。
MUTO プラリペア
基本的な使用法は、↓参照
1回目(2019年9月)
先ずは、合成樹脂パウダーに専用リキッドをかけて、硬化まで数分の間に形を整え、深く欠けたところにくっつけて埋める。
事前には特に神経質に脱脂せず、アルコール除菌ペーパーで拭いた程度。
どうしても粉と液は垂れて後ろ側にもプラが固まってしまう。
また粉に液を落として、できた塊から爪を適当にカッターで成形して、粉ふりかけて液つけて。
ディレーラーに付けたら、何とかハマって、変速した。
しかし、少し長すぎて、充電器にはハマらず。
後日やすりで削って加工した。
見てくれは悪いけど、3年経ってもまだ問題なく使用できている。
2回目(2023年3月)
前回、一個は折れた爪が残っていたのでプラリペアで接着補修。
しかし完全補修した方はまだ大丈夫なのだが、接着補修した方はまた折れた。
クリアタイプなので見てくれは良くないけど、完全造形した方が強固だ。
前回はまず深めに欠けた部分を埋めて、別に爪を作って付けたけど、今回は一体に造形/整形した。
❶粉に液を1〜2滴落としてできた小さな塊をバッテリーの欠けたとこに適当にくっつける。
❷カッターの刃先の面で塊を押さえて平らにしたり、刃で余分すぎるところをカットしたりしながら造形していく。
当然、少し大きめに造形。
❸5分もしないうちにほぼ硬化。
1時間もすれば相当硬化するのだけど、念のため1日放置。
❹余分なところを正常なものと比べながら精密ヤスリで削り出す。
mm単位ではダメで、数コンマmm単位の作業にはなる。
コレ、ブラックもあるのね。
わたくしは別目的で購入してクリアしか持ってないけど、SRAMバッテリー補修にはブラックだな。
あと、金属用の精密ヤスリは必須。
別に高いのでなくても良い。千円前後で入手可能。
SRAMバッテリーの爪が折れて困ってる方、ぜひお試しあれ。
3回目(2024年5月)
また折れた。
あと、もう一個もよ〜く見たら、なんか擦れて摩耗して爪が短くなっている感じ↓
正常なやつ↓
で、例によって、1年以上ぶりにプラリペアで補修。
なぜか摩耗してすり減ったやつ(↑真ん中)の補修は上手くいったのだけど、肝心の全欠けのやつ(↑一番右)は、グラついてうまくいかなかった。
で、色々やってたら不注意で液剤の瓶を倒して液ブチまき。
パウダーだけあって液剤がなければ補修不可能!
新しく購入したのは、当然「ブラック」
今回会得した補修のコツは、
❶パウダーに液剤をニードルで1〜2滴落として、それをすぐニードルの先に付けて補修箇所につける。
❷すぐにそこにたっぷりと液剤をもう一度垂らして、ドロドロにすること。
補修剤が柔らかく加工できる程度の硬さにまでして付ける、のでなく、いったん補修部分につけてからもう一度ドロドロにしてから硬化させると、しっかり補修部分と一体化する感じがする。
↓最も、ドロドロにした分、形を整えるには、何度も変形したり足りなかったりする部分に再度パウダーを振りかけて(ピンセットでパウダーをつまんで振りかけた)液剤を垂らして、15分くらいして硬化したら金ヤスリで削って、実際にSRAMディレーラーに嵌めては(少しでも大きいとディレーラーの上のストッパー爪がカチッとハマらないので、ハマるまで)見本と比べながら削って、を繰り返して、何とか。
コンマmm単位のやすりがけ補正が必須なことは、確か。